ドウロと聞いて、まずポートワインを思い浮かべる人は多いでしょう。発酵の途中でブランデーを加え、ブドウの甘みを残した酒精強化ワインです。 ところが1952年、その名声に支えられてきた谷で、甘くも酒精強化でもない赤ワインが仕込まれました。後に「バルカ・ヴェーリャ」と呼ばれる一本です。 現在ではドウロ産の辛口赤ワインは珍しくありません。しかし、バルカ・ヴェーリャが生まれた当時、ドウロの上質なブドウは主にポートワインのためのものと考えられていました。 暑く乾いた土地で育つブドウから、力強さだけでなく、長く熟成でき ...